名車特集

伝説のグループBカー ランチア・デルタS4が雪中を激走!


1980年代に多くのモンスターマシーンが参戦したことで有名なWRC グループBクラス。その中でも名門ランチアのファイナルウェポンとして登場したランチア・デルタS4が雪中を激走する風景がYouTubeで人気を集めています。
トヨタが復帰し、日本での開催も期待されなどで国内でもまたその人気が盛り上がりつつあるWRC。あの時代に想いを馳せながら早速内容を確認してみたいと思います。

今回はイタリア国内で開催された「アイス・チャレンジレース」でのデルタS4の走行風景を収めたものです。
整備を終えたガレージから出てくるデルタS4には多くのスタッドが打たれた特別仕様のスノータイヤが装着されています。ピンの形状は通称、「マカロニ」や「ワインカップ」と呼ばれたような特別なピンではなく一般的な形状に見受けられます。その分を、細いタイヤ幅による接地圧アップと、ピンの本数でカバーしているのでしょう。


デルタS4はプジョー205T16が先鞭をつけたハイパワー・ミッドシップ4WDカーをランチアの流儀で開発したものです。
ラリーカーとしては流麗なデザインで注目を集めたラリー037の後継車として開発されたそれは、037とは一転してエッジの効いたデザインで登場しました。
ホモロゲーションモデルとして市販されたストラダーレと比較して実際の参戦車両であるこちらはフロントマスク周りの処理をレースカー然としたものに改良されています。
そしてフロントマスク以上に、無骨すぎるように感じるリア周りの処理が特徴的です。エキゾーストをむき出しにしたようなそれは、他のどのグループBカーにも似ていない迫力を感じさせていました。


ドライバーの背後に搭載されていたエンジンは直列4気筒1,759cc DOHCエンジンをスーパーチャージャーとターボチャージャーのツイン過給とすることでイベントによっては600馬力以上を発揮しました。


デルタS4はデビュー戦で1-2フィニッシュを飾るなど、幸先の良いスターを切り、WRCにおいてランチアの新しい時代を作ると期待されましたが、最終的には事故によってヘンリ・トイヴォネンとコ・ドライバーのセルジオ・クレストを事故によって失うことになり、結果的にグループBクラスを終了させるきっかけを作ってしまったことでも知られています。
コースアウトから車両炎上に至るまでの原因については諸説ありますが、エンジン制御についても駆動力配分などの面でも現代に比べればドライバーの力量にそのコントロールが委ねられる部分が多く、高いドライビングスキルが求められたことは間違いないでしょう。その狭いスポットを外した時にどのような結果を招くのか、グループBクラスというモンスターマシーンが跳梁跋扈した時代の結末と危険性、しかしそれとは裏腹の迫力を図らずも具現化したマシーンがデルタS4だったのかもしれません。

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